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動悸・息切れについて

胸がドキドキする、息が苦しい、これらの症状は誰もが一度は経験したことがあるでしょう。運動後や緊張時の一時的なものなら心配ありませんが、安静時や軽い動作で起こる場合は注意が必要です。
動悸や息切れは心臓、肺、血液、精神的な問題など、様々な原因で起こります。特に高齢者や
生活習慣病をお持ちの方は、心臓病のリスクが高いため、大阪市福島区のファミリークリニックきじまへお早めにご相談ください。
こんな症状はありませんか?
緊急性の高い症状
- 胸痛を伴う動悸・息切れ
- 意識が遠のく、失神する
- 冷や汗、顔面蒼白を伴う
- 急激に悪化する息切れ
- 横になると息苦しくなる
など
これらは心筋梗塞や重篤な不整脈の可能性があります。救急受診してください。
早めの受診をおすすめする症状
- 階段で息切れするようになった
- 動悸が頻繁に起こる
- 脈が極端に速い(1分間に100回以上)
- 脈が飛ぶ感じがする
- むくみを伴う息切れ
など
このような症状がある場合は、日常生活に支障が出る前に原因を特定しましょう。
動悸の種類と特徴
脈が速くなる動悸
心拍数が1分間に100回を超える頻脈による動悸です。発熱、貧血、甲状腺機能亢進症、不安などが原因となります。
カフェインやアルコールの摂取、喫煙も誘因となることがあります。
脈が飛ぶ・乱れる動悸
期外収縮という余分な心拍により、脈が飛ぶように感じます。健康な人にも起こりますが、頻繁な場合は心房細動などの不整脈の可能性があります。
ストレス、睡眠不足、疲労が引き金となることが多いです。
強く打つ動悸
心臓の収縮力が増すことで、胸や首で拍動を強く感じます。運動後、緊張時のほか、貧血や心臓弁膜症でも起こります。
息切れの種類と特徴
労作時の息切れ
階段昇降や歩行時に息切れする場合、心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、貧血などが考えられます。以前はできていた動作で息切れするようになったら要注意です。
安静時の息切れ
じっとしていても息苦しい場合は、重症の心不全、肺疾患、パニック障害などの可能性があります。早急な診断が必要です。
体位による息切れ
横になると息苦しく、起き上がると楽になる(起座呼吸)は心不全の特徴的な症状です。枕を高くして寝ている方は注意が必要です。
動悸・息切れの原因
心臓の病気
不整脈、心不全、心臓弁膜症、狭心症、心筋症などが代表的です。特に心房細動は脳梗塞のリスクを高めるため、早期発見が重要です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症がある方は、心臓病のリスクが高くなります。
肺の病気
肺炎、気管支喘息、COPD、肺血栓塞栓症などが息切れの原因となります。喫煙歴がある方は、COPDの可能性を考えます。
ストレスと自律神経
過度のストレスや不安は、自律神経のバランスを崩し、動悸や息切れを引き起こします。パニック障害では、突然の動悸、息苦しさ、死への恐怖を感じることがあります。
その他の原因
貧血、甲状腺機能異常、低血糖、脱水、発熱なども動悸・息切れを引き起こします。薬の副作用で起こることもあります。
見逃せない危険なサイン
心臓病のサイン
胸痛、冷や汗、左肩や顎への放散痛を伴う場合は、狭心症や心筋梗塞の可能性があります。糖尿病の方は、痛みを感じにくいことがあるため注意が必要です。
不整脈の可能性
脈が極端に速い、遅い、不規則な場合は、治療が必要な不整脈かもしれません。心房細動は自覚症状がないこともありますが、脳梗塞のリスクがあります。
検査と診断
問診と診察
症状の頻度、持続時間、誘因、随伴症状を詳しくお聞きします。聴診により心音、肺音を確認し、脈の性状、血圧、酸素飽和度を測定します。
必要に応じた検査
心電図検査で不整脈や心筋虚血を確認します。24時間心電図(ホルター心電図)により、日常生活での不整脈を捉えることができます。血液検査では、貧血、甲状腺機能、心不全マーカーを調べます。
心エコー検査、24時間心電図(ホルター心電図)が必要な場合は、連携医療機関をご紹介します。
治療方法
原因に応じた治療
不整脈には抗不整脈薬、心不全には利尿薬やACE阻害薬、貧血には鉄剤など、原因疾患に応じた治療を行います。
薬物治療
頻脈にはβ遮断薬、期外収縮には抗不整脈薬を使用します。不安が強い場合は、抗不安薬を短期間使用することもあります。
生活習慣の改善
禁煙、減塩、適度な運動、十分な睡眠は、症状改善に効果的です。カフェイン、アルコールを控えることも重要です。
