高血圧｜｜ファミリークリニックきじま

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高血圧について

高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行し、ある日突然心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことから「サイレントキラー」とも呼ばれています。

日本人の3人に1人、約4,300万人が高血圧と推定されています。血圧が高い状態が続くと、血管や臓器に負担がかかり、様々な合併症を引き起こします。

日頃から健康診断を欠かさず受けるなどして、定期的に血圧をチェックしておくと安心です。もし高血圧を指摘されたら、大阪市福島区のファミリークリニックきじまへお早めにご相談ください。

こんな症状はありませんか？

高血圧は多くの場合、無症状です。血圧が極端に高い場合は、以下の症状が現れることがあります。

特に下記のような状態の方は受診をおすすめします。

激しい症状を伴う場合は、高血圧緊急症の可能性があるため、すぐに受診してください。

高血圧の種類と基準値

本態性高血圧

全体の約90％を占め、原因が特定できない高血圧です。遺伝的素因に環境要因が加わって発症します。

二次性高血圧

腎臓病、内分泌疾患、薬剤などが原因の高血圧で、原因治療により改善が期待できます。

血圧の分類と基準

診察室血圧より家庭血圧を重視し、135/85mmHg以上を高血圧と診断します。

高血圧の原因とリスク要因

生活習慣による要因

塩分の過剰摂取、肥満、運動不足、過度の飲酒、喫煙が主要な危険因子です。日本人の塩分摂取量は平均10g/日と推奨量を大きく超えています。

体質的な要因

加齢、家族歴は変更できない要因です。両親が高血圧の場合、発症リスクは2倍になります。

他の病気による高血圧

糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病、睡眠時無呼吸症候群は高血圧を合併しやすく、より厳格な管理が必要です。

高血圧が引き起こす合併症

心臓への影響

心肥大から心不全、狭心症、心筋梗塞といった心臓病のリスクが高まります。

脳への影響

脳出血、脳梗塞の最大の危険因子で、認知症のリスクも高まります。

腎臓・血管への影響

腎機能低下から透析に至ることがあり、動脈硬化も進行しやすくなります。

検査と診断

血圧測定と診断基準

診察室では複数回測定し平均値で評価。診察室で測ると緊張で血圧が高くなる白衣高血圧や、普段高血圧にもかかわらず測定時だけ正常血圧が出る「仮面高血圧」などもあるため、診察時の血圧だけでなく家庭血圧が重要です。

家庭血圧の重要性

朝と夜の2回測定が基本です。週5日以上測定し記録することで、より正確に体の状態が分かります。

追加検査

血液検査で腎機能、血糖、脂質を確認。心電図で心肥大を評価します。

治療方法

生活習慣の改善

減塩（1日6g未満）、減量、運動（週150分以上）、節酒、禁煙により、収縮期血圧を10-20mmHg下げることが可能と言われています。医師と相談しながら、無理なく続けられる方法を見つけましょう。

薬物療法

生活習慣改善で不十分な場合、ACE阻害薬、ARB、カルシウム拮抗薬などを服用します。副作用を確認しながら最適な組み合わせを見つけます。

血圧管理の目標値

一般的な目標は診察室血圧130/80mmHg、家庭血圧125/75mmHg未満。急激な降圧は避け、数ヶ月かけて目標値を目指します。

定期的なフォロー

月1回の受診で血圧確認、3ヶ月ごとに血液検査を実施。合併症の早期発見と薬の調整を行います。