下痢・便秘

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下痢・便秘について

下痢・便秘について

おなかの調子は健康のバロメーターです。下痢や便秘は誰もが経験する身近な症状ですが、QOL(生活の質)を大きく左右します。
一時的な症状なら心配ありませんが、長期間続く場合や繰り返す場合は、隠れた病気のサインかもしれません。下痢・便秘が続く方は、大阪市福島区のファミリークリニックきじまへ一度ご相談ください。

こんな症状はありませんか?

緊急性の高い症状

  • 血便・黒色便が出る
  • 激しい腹痛を伴う下痢
  • 脱水症状(めまい、口渇、尿量減少)
  • 高熱を伴う下痢
  • 便が全く出ない状態が1週間以上続く
  • など

これらの症状がある場合は、すぐに受診してください。重大な病気が隠れている可能性があります。

早めの受診をおすすめする症状

  • 2週間以上続く下痢や便秘
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 体重減少を伴う症状
  • 腹部の膨満感や不快感が続く
  • 便の形や色が変化した
  • など

慢性的な症状には原因があります。早期診断により、適切な治療が可能です。

下痢の種類と特徴

急性下痢

突然始まり、通常は1~2週間以内に改善する下痢です。ウイルスや細菌による感染性胃腸炎が主な原因で、腹痛、吐き気、発熱を伴うことがあります。
食中毒による下痢は、原因となる食事から数時間~数日で発症します。激しい症状の場合は、脱水予防が重要です。

慢性下痢

4週間以上続く下痢を慢性下痢と言います。過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、吸収不良症候群などが原因として考えられます。
日常生活に支障をきたす場合は、詳しい検査により原因を特定する必要があります。

下痢の性状による分類

便の性状は診断の重要な手がかりとなります。

水様性下痢

水のような便で、感染症や食中毒でよく見られます。

脂肪性下痢

油っぽく浮く便で、膵臓や小腸の病気が疑われます。

血性下痢

血が混じる便で、感染症や炎症性腸疾患の可能性があります。

便秘の種類と特徴

機能性便秘

腸の動きが悪くなることで起こる便秘です。運動不足、水分不足、食物繊維不足、ストレスなどが原因となります。
弛緩性便秘(腸の動きが弱い)、痙攣性便秘(腸が緊張しすぎる)、直腸性便秘(便意を我慢する習慣)に分類されます。

器質性便秘

大腸がんや腸の狭窫など、腸の構造的な問題により起こる便秘です。急に便秘になった、便が細くなった場合は注意が必要です。
50歳以上で新たに便秘になった方は、大腸内視鏡検査をおすすめします。

薬剤性便秘

痛み止め、血圧の薬、抗うつ薬などが原因で起こる便秘です。薬の変更や調整により改善することがあります。
服用中の薬がある場合は、必ず医師にお伝えください。

下痢・便秘の原因

感染性の原因

ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス)、細菌(サルモネラ、カンピロバクター)、寄生虫などによる感染症が急性下痢の主な原因です。
集団発生することもあり、適切な感染対策が重要です。

生活習慣による原因

不規則な食生活、過度の飲酒、運動不足、水分不足は下痢・便秘の原因となります。食物繊維の極端な不足や過剰も症状を引き起こします。
生活リズムの乱れや睡眠不足も腸の動きに影響を与えます。

病気による原因

別の病気が原因で下痢や便秘を引き起こすこともあります。
基礎疾患の治療により、消化器症状も改善することがあります。

下痢を起こす病気

過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、甲状腺機能亢進症など

便秘を起こす病気

甲状腺機能低下症、糖尿病、パーキンソン病など

ストレスと腸の関係

脳と腸は密接に関連しており、ストレスは腸の動きに大きく影響します。緊張すると下痢になる、ストレスで便秘になるのはこのためです。
心理的なサポートも含めた治療が効果的な場合があります。

慢性症状にご注意

過敏性腸症候群の可能性

下痢型、便秘型、混合型があり、ストレスで症状が悪化するのが特徴です。器質的な異常がないにも関わらず、慢性的な腹痛や排便異常が続きます。
若い世代に多く、適切な治療により症状をコントロールできます。QOLを改善するため、早めの診断と治療が大切です。

隠れた病気のサイン

大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、甲状腺疾患など、重要な病気が隠れている場合があります。
体重減少、血便、発熱、夜間の症状がある場合は、詳しい検査が必要です。

検査と診断

問診と診察

症状の期間、頻度、性状、随伴症状を詳しくお聞きします。腹部の診察により、圧痛や腫瘤の有無を確認します。
食事内容、服薬歴、海外渡航歴、家族歴も診断の重要な情報です。

必要に応じた検査

血液検査では炎症反応や貧血の有無、電解質バランス、甲状腺機能などを調べます。下痢による脱水の程度や、慢性症状の原因となる内分泌疾患の有無を確認できます。

便検査は潜血反応により大腸がんのスクリーニングを行うほか、細菌培養や寄生虫検査により感染症の原因を特定します。特に血便や長期間の下痢では重要な検査です。

腹部エコーでは腸の炎症や腫瘍の有無を確認できます。より詳しい検査が必要な場合は、連携医療機関でCT検査や大腸内視鏡検査を実施いたします。特に50歳以上で新たに症状が出現した方や、血便を伴う方には内視鏡検査をおすすめしています。

治療方法

下痢の治療

脱水予防のための水分・電解質補給が最も重要です。整腸剤、止痢薬を症状に応じて処方しますが、感染性下痢では止痢薬の使用を控えることもあります。
食事は消化の良いものから徐々に通常食へ戻します。BRAT食(バナナ、米、リンゴ、トースト)から始めるのがおすすめです。

便秘の治療

生活習慣の改善を基本とし、必要に応じて緩下剤を使用します。浸透圧性下剤、刺激性下剤、漢方薬など、症状と体質に合わせて選択します。
新しい薬も開発されており、慢性便秘症の治療の選択肢は増えています。

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