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不整脈について

不整脈は心臓のリズムが乱れる病気で、脈が速くなる、遅くなる、飛ぶなどの症状が現れます。健康な人でも起こることがありますが、心臓病のサインである場合もあるため、適切な診断が重要です。
特に心房細動は脳梗塞のリスクを5倍に高めるため、早期発見・治療が必要です。大阪市福島区のファミリークリニックきじまでは、不整脈の原因を総合的に評価し、患者様に最適な治療方法を提案いたします。
こんな症状はありませんか?
不整脈では以下のような症状が現れることがあります。
- 動悸(胸がドキドキする)
- 脈が飛ぶ、抜ける感じ
- 胸の不快感、違和感
- めまい、ふらつき
- 息切れ、呼吸困難
- 胸痛
- 疲れやすさ
- 失神、意識消失
など
無症状のこともあり、健康診断で初めて発見される場合も多いです。動悸が頻繁に起こる、失神やめまいを伴う、といった場合は早めに受診しましょう。胸痛や呼吸困難を伴う動悸は、緊急性が高いためすぐに受診してください。
不整脈の種類と特徴
頻脈性不整脈
脈が速くなる不整脈で、心拍数が100回/分以上になります。発作性上室性頻拍、心室頻拍、WPW症候群などの種類があります。突然始まり突然終わることが多く、動悸や胸部不快感を伴います。
徐脈性不整脈
脈が遅くなる不整脈で、心拍数が50回/分以下になります。洞不全症候群、房室ブロックなどの種類があります。めまい、失神、息切れの原因となり、ペースメーカーが必要になることもあります。
期外収縮
正常な脈の間に余分な脈が入る不整脈です。心房性と心室性があり、健康な人にも見られます。「脈が飛ぶ」「胸が詰まる」と表現されることが多いです。
心房細動
心房が不規則に震える不整脈で、脈が完全に不規則になります。高齢者に多く、脳梗塞のリスクが高いため、抗凝固療法が必要です。
不整脈の原因
心臓の病気による不整脈
心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、先天性心疾患などが原因となります。心臓の構造や機能の異常が、電気信号の伝導を妨げます。高血圧による心肥大も不整脈の原因となります。
心臓以外の原因
甲状腺機能異常、電解質異常(カリウム、マグネシウム)、貧血、発熱、脱水などが不整脈を引き起こします。薬の副作用で起こることもあります。
生活習慣による要因
ストレス、睡眠不足、過労、喫煙、過度の飲酒、カフェインの過剰摂取が誘因となります。激しい運動も一時的に不整脈を引き起こすことがあります。
不整脈が引き起こす合併症
血栓・塞栓症
心房細動では心房内で血流が滞り、血栓ができやすくなります。血栓が脳に飛ぶと脳梗塞、他の臓器に飛ぶと塞栓症を起こします。
心不全
頻脈が続くと心臓が疲れ、心不全を引き起こします。徐脈では心拍出量が低下し、同様に心不全となることがあります。
失神
徐脈や一過性の心停止により、脳血流が低下して失神します。転倒による外傷のリスクもあります。
突然死のリスク
心室細動や心室頻拍は、突然死の原因となる危険な不整脈です。基礎心疾患がある方は特に注意が必要です。
検査と診断
心電図検査
12誘導心電図で不整脈の種類を診断します。ただし、発作性の不整脈は、検査時に症状がないと診断できないことがあります。
24時間心電図
ホルター心電図により、日常生活での不整脈を記録します。症状日記と照合することで、症状と不整脈の関連が分かります。携帯型心電計や、より長期間記録できるイベントレコーダーで計測することもあります。ホルター心電図、イベントレコーダー等精査が必要な際は、連携病院に紹介致します。
その他の検査
運動負荷心電図で運動時の不整脈を評価します。また、血液検査で甲状腺機能や電解質を調べます。運動負荷心電図が必要な際は、連携病院に紹介致します。
治療方法
薬物療法
抗不整脈薬により脈を整えます。β遮断薬、カルシウム拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬などを、不整脈の種類に応じて選択します。心房細動では、抗凝固薬により脳梗塞を予防します。
カテーテル治療
カテーテルアブレーションにより、不整脈の原因となる異常な電気回路を焼灼します。根治が期待できる治療方法で、薬物療法が無効な場合に検討されます(連携医療機関で実施します)。
ペースメーカー
徐脈性不整脈に対して、人工的に電気刺激を与えて正常な心拍を維持します。植込み型除細動器(ICD)は、致死的不整脈を自動的に停止させます(連携医療機関で実施します)。
生活習慣の改善
禁煙、節酒、カフェイン制限、十分な睡眠、ストレス管理が重要です。適度な運動は有効ですが、激しい運動は避けましょう。
